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日本風習

どうして、年末に餅つきをするのか?

日本では、3月のひなまつりのときに「ひし餅」、5月のこどもの日のときは「かしわ
餅」を食べるなど、御祝いをするときに、昔から餅つきをしてお餅を食べていました。
そして、年末、つまり、12月の終わり末にも必ず餅つきをしました。これには2つの大事な意味があるのです。

1つは、お正月に飾る「かがみ餅」を作ることです。
これは、新しい年の神様である「歳神様」をお迎えして「新しい
1年が幸せであるように」お祈りするためです。「かがみ餅」は、
お正月の間、この歳神様がゆっくり過ごす場所なのです。
ちなみに「かがみ餅」の歴史はとても古くて、今から1300年くらい前の奈良時代頃から神社にお供えされるようになったそうです。
もう1つは、お餅には、神様がくれる元気な力が入っていて、それをお雑煮として食べることで「生きる力」がつくことです。

皆さんは、お正月にお年玉をもらいますね。今は、お年玉というと「お金」をもらいますが、昔は、神様からいただいた元気が入った「かがみ餅」をお父さんから家族のみんな
に分けてもらうことが「お年玉」でした。つまり、昔は「お年玉」として、お餅を分けてもらい、お雑煮として食べることで1年間、元気に過ごそうとしたのです。
ひなまつりやこどもの日に、それぞれ「ひし餅」や「かしわ餅」をお供えして食べているのも、神様から元気や生きる力をもらっているのです。

ちなみに、かがみ餅の上に、みかんが乗っていますね。これは、
昔から続いている家が子供や孫まで「代々」長く続くように…とい
う意味で、もともとは「橙(だいだい)」というみかんによく似た果物を乗せていたのが
「橙」だとちょっとどうもバランスがよくないということで、いつの間にか、みかんに変わったのだそうですよ。

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