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日本風習

お歳暮の由来と豆知識③

【お歳暮のお返しは不要】
お歳暮に対するお返しは不要ですが、きちんとお礼の意を表すのはマナー。配送されてきた場合には、すぐにお礼状を出すのが基本です。親しい間柄なら電話やメールでも構いません。

【「のし」の付け方】

お歳暮にはのし紙をつけ、水引きは紅白の蝶結びを使うのが決まりごとです。
でも、魚や肉などの生ものを贈るときには、正式にはのし(のし紙の右上につける飾りのこと)をつけません。それはのし自体が生ものの象徴なので、意味が重複してしまうからです。のしのない、水引きだけの掛け紙を使います。

【知っておきたい「のし」の由来】
普段私たちが「のし」という言葉を使うときには、主にのし紙のことをいいますが、本来「のし(熨斗)」とは、熨斗鮑(のしあわび)を紙で包んだもので、のし紙の右上についている飾りものを指します。

【(あわび)は吉事のお供え物だった】
昔から吉事には海産物を贈る風習がありました。伊勢神宮では2000年も前からあわびをお供えするようになり、やがて日持ちのする「熨斗鮑」(のしあわび)が奉納されるようになりました。
熨斗鮑は、あわびの肉を薄くそぎ、干して琥珀色の生乾きになったところを竹筒で押して伸ばし(のし)、さらに乾燥と伸ばしを繰り返して作ったものです。

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