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日本風習

季節の行事食について(春)

日を追うごとに暖かさが増してくる春は、草木が芽吹き、さまざまな生き物が活動を始める季節です。

うららかな春の日差しは、なんとなぁくホンワカした気持ちにさせてくれます。

多くの人が楽しみにしているだろうお花見も、春の風物詩です。

針供養 2月8日

◎行事食六質汁むしつじる・豆腐やこんにゃくなどの柔らかい物

針供養は、折れたり錆びたりした針を、豆腐やこんにゃくといった柔らかい物に刺して供養する風習で、各地の寺社において供養祭が行われます。

六質汁は、ゴボウ・大根・里芋・人参・こんにゃく・小豆の6種類の具を入れた味噌汁で、事八日の日(2月8日・旧暦12月8日)に食べられていたことから、おこと汁とも呼ばれています。

初午 二月最初の午の日

◎行事食:いなり寿司

初午はつうまは、2月の一番初めに訪れる午の日に行われる、稲荷神社のお祭りです。

行事食は、稲荷神社にお供えするおいなりさんと同じいなり寿司です。
上巳の節句 3月3日

◎行事食:ちらし寿司・はまぐりのお吸い物

日にちを見て、あれ?と思った方もいると思いますが、上巳じょうしの節句ひな祭りを指しています。

女の子の健やかな成長をお祝いする節句として、浸透している行事です。

ひなまつりは、平安時代に行われていた「ひいな遊び」と中国から伝わった「上巳の節句」が結びつき、日本独自の風習となったものです。

春彼岸

◎行事食:ぼた餅(おはぎ)・団子

春のお彼岸は、春分の日を中日ちゅうにちとした前後3日間の1週間となります。

花まつり

◎行事食:甘茶

花まつりは、お釈迦様の誕生日を祝う仏教行事です。

花御堂に安置されたお釈迦様の誕生仏に、竹の柄杓ひしゃくで甘茶を灌ぐことで誕生日を祝います。

甘茶は、アマチャの若葉を発酵・乾燥させたものを煎じた飲み物で、古くから生薬として用いられてきました。

花まつりでは、参拝者へ甘茶のお振舞があります。

その甘茶を飲むと、無病息災で過ごすことができるとか、目につけると目がよくなるなどの言い伝えがあります。

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