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日本風習

季節の行事食について(秋)

山々が色づき始めると、もうすぐそこまでやってきてるのが冬です。

木枯らしに舞う落ち葉もまた美しいものですが、春の桜吹雪とくらべると、なんとなく物悲しいものがあったりもします。

お盆

◎行事食:精進料理

お盆に霊供膳を供えるお宅であれば、行事食が精進料理ということを解っているかもしれません。

お盆の精進料理は、二汁五菜です。

秋彼岸

◎行事食:おはぎ(ぼた餅)・団子

秋のお彼岸は、秋分の日を中日とした前後3日間の1週間です。

行事食は、春彼岸と同じになります。

お月見

◎行事食:衣かづき・月見団子

十五夜の日に、お月様がよく見える窓辺にススキや団子をお供えして月を愛でるのが、俗にいうお月見です。

お月見の頃は秋の収穫期でもあり、その時期に収穫された初物もお供えとします。

別に「中秋の名月」や「芋名月」とも呼ばれます。

 

重陽の節句

◎行事食:菊(食用菊)

重陽の節句は、五節句のひとつで、邪気を払い長寿を願う節句です。

「菊の節句」とも呼ばれています。

亥の子 旧暦10月亥の日

◎行事食:亥の子餅

亥の子は、稲の収穫が終わって農作業が一段落した頃に行われる収穫祭で、「亥の子の祭」や「玄猪げんちょ」とも呼ばれます。

稲の収穫が終わるまで田んぼを見守ってくれた案山子への感謝とともに、田の神を山へ返す農耕儀礼です。

現在では、主に関西地方に多く残る風習になります。

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季節の行事食について(夏)

若葉生い茂る清々しい時期が過ぎると、じめじめとした梅雨が訪れ・・・その後は、じりじりとした暑さが覆いかぶさってくる夏の季節。

各地で、夏祭りや花火大会が多く開催される時期でもあります。

端午の節句 5月5日

◎行事食:柏餅・ちまき

端午の節句はこどもの日!ということは、ご存じの方も多いのではないでしょうか。

言うまでもなく、男の子の健康と出世を願うお祝いの日として根付いている行事です。

夏越の祓(なごしのはらえ) 6月30日ころ

◎行事食水無月みなづき

夏越の祓は、一年の前半(半年)分の厄を払って、残る半年の健康と厄除けを祈願する行事です。

もしかしたら、この行事も聞いたことがないけど、行事食の水無月ってなに?と思っている方が、多くいらっしゃるのでは?と・・・。

水無月は、白いウイロウの上に小豆をのせ、三角形に切り分けられたお菓子です。

七夕 7月7日

◎行事食:そうめん

七夕と聞いて思い浮かぶのは、織姫と彦星の伝説ではないでしょうか。

織姫にちなんで、裁縫の上達を願う風習(乞巧奠きっこうでん)が中国から伝わり、日本の棚機女たなばたつめ信仰と結びついたものが七夕の節句です。

その昔、七夕には索餅さくべいというお菓子を食べる風習がありました。

そうめんは、この索餅が時の流れと共に変化したものと言われています。

夏土用

◎行事食:うなぎ

土用の丑の日と言えば、やっぱりうなぎ!ですよね?!

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季節の行事食について②

季節の伝統行事と行事食

日本全国津々浦々、伝統行事というものは大きな違いが無いと思いますが、行事食となると地方によって微妙に違ったりもしています。

さすがに、すべては調べつくせないため、代表的なものを中心に紹介させていただきます。

先にお断りしておきますが、ここでの春夏秋冬は、

  • 春:立春~立夏の前日まで
  • 夏:立夏~立秋の前日まで
  • 秋:立秋~立冬の前日まで
  • 冬:立冬~立春の前日まで

と、こよみを基に区分しています。

また、新暦において決まった月日のある行事だけになりますが、その日にちを記載しました。
※お彼岸のように、その年によって変化があるものは、省かせていただいていますのでご了承ください。

さらに、当ブログ内での関連記事もご案内していますので、ご興味があればご覧になってみてください。

それでは、春の行事と行事食から進めていきます。

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季節の行事食について(春)

日を追うごとに暖かさが増してくる春は、草木が芽吹き、さまざまな生き物が活動を始める季節です。

うららかな春の日差しは、なんとなぁくホンワカした気持ちにさせてくれます。

多くの人が楽しみにしているだろうお花見も、春の風物詩です。

針供養 2月8日

◎行事食六質汁むしつじる・豆腐やこんにゃくなどの柔らかい物

針供養は、折れたり錆びたりした針を、豆腐やこんにゃくといった柔らかい物に刺して供養する風習で、各地の寺社において供養祭が行われます。

六質汁は、ゴボウ・大根・里芋・人参・こんにゃく・小豆の6種類の具を入れた味噌汁で、事八日の日(2月8日・旧暦12月8日)に食べられていたことから、おこと汁とも呼ばれています。

初午 二月最初の午の日

◎行事食:いなり寿司

初午はつうまは、2月の一番初めに訪れる午の日に行われる、稲荷神社のお祭りです。

行事食は、稲荷神社にお供えするおいなりさんと同じいなり寿司です。
上巳の節句 3月3日

◎行事食:ちらし寿司・はまぐりのお吸い物

日にちを見て、あれ?と思った方もいると思いますが、上巳じょうしの節句ひな祭りを指しています。

女の子の健やかな成長をお祝いする節句として、浸透している行事です。

ひなまつりは、平安時代に行われていた「ひいな遊び」と中国から伝わった「上巳の節句」が結びつき、日本独自の風習となったものです。

春彼岸

◎行事食:ぼた餅(おはぎ)・団子

春のお彼岸は、春分の日を中日ちゅうにちとした前後3日間の1週間となります。

花まつり

◎行事食:甘茶

花まつりは、お釈迦様の誕生日を祝う仏教行事です。

花御堂に安置されたお釈迦様の誕生仏に、竹の柄杓ひしゃくで甘茶を灌ぐことで誕生日を祝います。

甘茶は、アマチャの若葉を発酵・乾燥させたものを煎じた飲み物で、古くから生薬として用いられてきました。

花まつりでは、参拝者へ甘茶のお振舞があります。

その甘茶を飲むと、無病息災で過ごすことができるとか、目につけると目がよくなるなどの言い伝えがあります。